※本記事は2026年7月時点の情報をもとに更新しています。
📚 資料が多い人ほど、Gemini Notebookで整理しやすくなる。
行政書士の視点でも相性のよい、Googleの資料整理・リサーチ支援ツールです。
名称変更のお知らせ
従来の「NotebookLM」は、2026年7月16日から「Gemini Notebook」という名称になりました。サービスが終了したわけではなく、これまで作成したノートブックも引き続き利用できます。
🔰 Gemini Notebookって何?
Gemini Notebookは、Googleが提供するAI搭載のリサーチ・資料整理ツールです。
PDF、ウェブページ、YouTube動画、Googleドキュメント、音声ファイルなどの資料をまとめて読み込ませ、その内容をもとに質問したり、要点を整理したりできます。
以前は「自分で入れた資料をもとに対話するツール」という印象が強いサービスでしたが、現在は、ウェブやGoogleドライブから関連資料を探す機能や、音声・動画・図解・スライドなどに変換する機能も充実しています。
それでも、いちばんの強みは、自分が集めた資料を土台にして情報を整理できることです。
手続きや申請のように、複数の書類を照合しながら、確認漏れを減らして全体像をつかみたい場面と相性のよいツールです。
Gemini Notebookは、資料を集めて要点を整理する道具。
回答の根拠をたどりやすいため、確認漏れや勘違いを減らしやすい。
だから、手続き前の整理や相談前の準備に強い。
🎯 こんな場面で役立ちます
📑 資料が多い
相続、名義変更、許認可申請などで書類が複数あり、どの資料が何に関係しているのか、全体像をつかみにくい。
🏢 役所の案内が難しい
行政機関の案内文や手引きを読んでも、何を準備し、どの順番で進めればよいのか整理しにくい。
🔍 ネット情報が散らばっている
公式サイト、解説記事、動画などを見ても、自分に必要な情報だけを拾い出しにくい。
🗂️ 打合せやメールの記録が多い
メール、打合せメモ、説明資料などが別々に保存されていて、決定事項や未確認事項が分からなくなりやすい。
🔑 使い方の基本は「資料 → 質問 → 整理」
行政書士業務や各種手続きの準備にも応用しやすい、シンプルな3ステップです。
A 📥 資料を入れる
役所の案内PDF、申請手引き、メール本文、参考URL、打合せメモ、YouTube動画などをまとめて読み込ませます。
B 💬 質問する
「必要書類を一覧にして」「期限と提出先を抜き出して」「決まっていることと未確認事項を分けて」など、具体的に質問します。
C ✅ 整理して持ち帰る
ToDo、確認事項、期限、提出先、関係者ごとの役割、手続きの時系列などに整理し、相談や準備に活かします。
💡 ポイント
最初から完璧な答えを出させるよりも、まずは「確認すべきこと」や「不足している資料」を見える形にする使い方が現実的です。
🆕 現在のGemini Notebookでできること
- 幅広い資料を読み込める
PDF、ウェブページ、公開YouTube動画、音声ファイル、画像、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Word、PowerPoint、CSV、テキスト、Markdown、ePubなどに対応しています。 - 資料を根拠に質問できる
読み込ませた資料の内容をもとに質問し、要点、相違点、時系列、確認事項などを整理できます。 - 回答の根拠を確認しやすい
チャットの回答には資料への引用が表示されるため、どの部分を根拠としているのかをたどりやすい設計です。 - ウェブやGoogleドライブから資料を探せる
Fast Researchを使って、テーマに関連するウェブ情報やGoogleドライブ内の資料を探すことができます。 - より深いリサーチができる
Gemini Deep Researchを利用して、関連情報を広く調べ、ノートブックの資料として追加する機能も提供されています。 - Audio Overviewを作成できる
資料の内容を、会話形式の音声解説として聞くことができます。 - Video Overviewを作成できる
資料の内容を、ナレーションや図を含む動画形式で把握できます。 - マインドマップを作成できる
資料の主要テーマや関連性を、枝分かれした図として整理できます。 - 学習用のクイズやカードを作成できる
FlashcardsやQuizを作成し、資料内容の理解や確認に活用できます。 - 図解やスライドに変換できる
InfographicやSlide Deckを作成し、複雑な内容を視覚的に整理できます。 - Geminiアプリからも利用できる
ノートブックはGeminiアプリにも表示され、追加した資料や設定内容を同期して利用できます。 - スマートフォンアプリに対応
iPhone、iPad、Android端末から資料を確認したり、質問したり、音声概要を聞いたりできます。
ℹ️ 補足
ウェブ版とスマートフォンアプリ版では、利用できる機能や読み込める資料の種類が一部異なる場合があります。資料の追加やマインドマップなど、機能によってはウェブ版のほうが充実しています。
🖼️ 利用イメージ
左に資料、中央で質問、右に整理結果。
この流れによって、資料を何度も開き直しながら必要な箇所を探す作業を減らし、手続き全体の整理がしやすくなります。
🧠 どうして使いやすいの?
資料に戻って確認しやすい
回答に表示される引用から、「この情報はどの資料のどこに書かれているのか」を確認しやすくなっています。
不足・不明点を洗い出しやすい
不足している書類、確認が必要な事項、期限、提出先などを、準備の早い段階で可視化しやすくなります。
複数資料を横断して整理しやすい
別々の資料に書かれた内容を比較し、共通点、相違点、時系列などに分けて整理できます。
相談前の準備に向いている
専門家や行政窓口に相談する前に、決まっていることと未確認事項を分けておくことで、相談内容を伝えやすくなります。
⚠️ 法律・行政手続きで利用するときの注意
Gemini Notebookは便利ですが、法的判断や行政機関の正式な判断を代行するものではありません。許認可、相続、契約、届出などでは、必ず法令、行政機関の公式案内、窓口への確認、原本資料などの一次情報で最終確認することが大切です。
🔐 個人情報・機密資料を入れる前に
相続、契約、許認可申請などの資料には、氏名、住所、生年月日、財産情報、登記情報、取引情報などが含まれる場合があります。
業務資料を利用するときは、次の点を事前に確認する必要があります。
- その資料を外部サービスへアップロードしてよい権限があるか
- 利用しているGoogleアカウントが個人用か、組織管理のアカウントか
- 組織の情報管理規程や依頼者との契約に反しないか
- 氏名、住所、連絡先など、不要な個人情報を削除または伏せられないか
- 共有設定が意図せず公開状態になっていないか
特に業務で使用する場合は、便利さだけでなく、守秘義務、個人情報保護、資料の利用権限を踏まえて判断する必要があります。
💡 こんな使い方が向いています
例1:役所の手続き整理
行政機関の案内PDFや公式ページを入れて、「必要書類を一覧にして」「期限、提出先、注意事項に分けて」と質問します。
その結果をそのまま正解とするのではなく、確認リストのたたき台として利用します。
例2:複数の手引きや様式の比較
手引き、申請要領、チェックリスト、様式の記載例などをまとめて入れ、「それぞれの記載内容に違いがある箇所を整理して」と質問します。
例3:家族の手続き準備
手元のメモや案内資料をまとめて、「次にやることは何?」「誰に何を確認すべき?」と質問すると、動き出すための整理がしやすくなります。
例4:相談前の論点整理
メール履歴、打合せメモ、手元資料、参考URLなどをまとめ、「決まっていること」「確認が必要なこと」「不足している資料」に分けておくと、相談内容を伝えやすくなります。
例5:長い資料を別の形式で確認
文章だけでは理解しにくい資料を、音声概要、マインドマップ、図解、スライドなどに変換し、別の角度から内容を確認します。
🎯 まずは1つの資料から
最初から大量の資料を入れる必要はありません。まずは案内PDFを1つ、または公式ページを1本追加し、「この資料の要点を整理して」と質問してみると、使いどころが分かりやすくなります。
❓ よくある質問
💰 無料で使えますか?
Googleアカウントで利用できる無料枠があります。
無料ユーザーには、ノートブック数、1つのノートブックに追加できる資料数、1日当たりのチャットや音声生成回数などに上限があります。上限や有料プランの内容は変更される場合があるため、利用時点の公式案内をご確認ください。
📎 どんな資料を入れられますか?
PDF、ウェブページ、公開YouTube動画、音声、画像、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Word、PowerPoint、CSV、テキスト、Markdown、ePubなど、幅広い形式に対応しています。
ただし、コピー保護されたPDFや、サイズ・文字数の上限を超える資料などは読み込めない場合があります。
🔄 Googleドライブの資料は自動更新されますか?
資料の種類や利用環境によって、同期または更新操作が必要になる場合があります。原本を修正したときは、Gemini Notebook側に最新内容が反映されているか確認してください。
📱 スマートフォンだけでも使えますか?
スマートフォンアプリでも、資料への質問、Audio Overviewの再生、FlashcardsやQuizの利用などができます。
ただし、一部の資料追加方法やマインドマップなど、ウェブ版にのみ対応している機能があります。
🤖 AIが間違えたらどうするの?
AIの回答は、あくまで整理や確認のたたき台として使います。
引用元の資料を実際に開き、内容が正しく読み取られているか確認してください。特に法律や行政手続きが関係する場面では、公式サイト、法令、行政窓口、専門家などによる最終確認が必要です。
🔍 インターネット上の情報も自動的に使いますか?
Gemini Notebook内の通常のチャットは、原則としてノートブックに追加した資料を根拠として回答します。
一方、Fast ResearchやGemini Deep Researchを利用してウェブ上の資料を探したり、Geminiアプリからノートブックを利用したりする場合は、ウェブ検索などが関係することがあります。利用する画面や機能によって、回答の根拠が異なる点には注意が必要です。
✨ まとめ
Gemini Notebookは、資料が多い人ほど効果を実感しやすいGoogleのAIリサーチ・資料整理ツールです。
従来のNotebookLMから名称が変わり、現在は単なる資料の要約にとどまらず、ウェブやGoogleドライブからの情報源探し、Geminiアプリとの連携、音声、動画、マインドマップ、クイズ、図解、スライドなど、活用方法が大きく広がっています。
ただし、行政手続きや法的確認では、AIに最終判断を任せるべきではありません。
「正解を決めてもらう道具」ではなく、「資料を整理し、確認すべきことを明らかにする道具」として使うことが実務的です。
まずは1つの資料から試してみると、その便利さと適切な使いどころがつかみやすいでしょう。
参考・公式情報